【インドスタディツアー】豊島岡女子学園の高校生がインドの名門女子校を訪問!研究発表や交流を通し視野を広げました。

2023年12月、豊島岡女子学園様の高校生12人が、「インドスタディツアー」としてインドでトップクラスの女子校、Uttam School for Girlsを訪問されました。

女子にとっても安心・安全な環境の中で、インド人生徒との交流や様々な経験を通して大きな成長を見せてくれました。

 

豊島岡女子学園中学校・高等学校様は、昨年からオンラインでこの学校と交流を開始されていました。同校はスーパーサイエンスハイスクール(SSH)にも指定されており、科学分野の探究活動にも非常に力を入れられています。

Uttam School for Girlslはインドでトップクラスの名門女子校、かつ科学分野にも力を入れているため非常に相性が良いと考え、弊社のインドでのパートナースクールの中からマッチングさせて頂きました。

 

これまで中学生有志対象の協働プログラム、中学2〜3年生全員を対象とした文化交流、高校生の科学交流などをオンラインで続けてきましたが、今年ついに、実際にインドを訪問する形でのスタディツアーが実現しました。

 

今回の参加者は、高校1〜2年生の12人。参加者はもちろん全員女子高校生で、インドは初めての訪問でした。

 

今回は科学や探究に重点を置いたオリジナルツアーとして、

・インド工科大学(IIT)デリー校での教授からの授業体験

・各自の探究テーマに関する英語でのポスター発表セッション

・現地の学校での英語での科学授業

等を組み込んだ充実の内容でした。

 

探究テーマのポスター発表では、英語での質問に戸惑いながらも、各自準備の成果を発揮して頑張って発表を行っていました。それぞれの探究プロジェクトの内容を英語で、しかも海外の大勢の同年代に向けて発信するというレベルの高い挑戦を通して、成長の機会として頂くことができました。

また、インド側からは実社会での販売までを意識したレベルの高い研究もあり、日本人の参加者の皆様も刺激を受けたようです。

 

また、IITや現地の学校での授業では、英語で、積極的に生徒が発言する形で進んでいくスタイルの授業に新鮮さを感じている人が多くいました。日本で学んだことがある内容でも、英語だとすぐには答えられないというもどかしさもあったようですが、それも含めてグローバル環境での学びを体感する良い経験になりました。

 

また、学校ではインドならではの様々なアクティビティも体験し、インド人の同年代生徒との交流を深めることができました。

 

インドの学校の食堂での昼食の時間も、初めて経験する食べ物やインド人生徒との会話で楽しい時間になったようです。英語に不安があった人も、インド人のフレンドリーさにすぐに打ち解けていました。

 

滞在期間中は、バディ役となったインド人生徒の家庭にホームステイをしました。

現地の同年代の女子生徒やその家族と共に時間を過ごすことで、ホテル滞在では得られない濃厚な時間を過ごして頂くことができました。ホストファミリーの温かい歓迎、インド流のおもてなしに心を動かされたようです。

 

最終日には日本チームが披露したよさこいのパフォーマンスが大好評で、そのまま全員でのダンスタイムとなりました。限られた期間であっても、言葉の壁を越えてすぐに良い仲間となり、素敵な笑顔で交流を楽しんでいる様子が印象的でした。

 

今回のスタディツアーの様子は、豊島岡女子学園様のウェブサイトにも掲載して頂いております。

 

今回は竹鼻校長先生自らご同行くださり、以下のご感想を頂きました。

「オンライン交流を進めてきたUttam School for Girlsを訪問し、授業や生徒のご家庭でのホームステイを高校時代に経験できるなんて素晴らしい、楽しそう!との思いで同行しました。Uttam校の皆さんはとても親切で、手厚いおもてなしをしてくださいました。深く感謝するとともに、今後もより良い関係を築いていきたいと強く思いました。次はUttam校の生徒さんを迎える機会も作れるといいなと感じています。

今回のスタディツアーに参加した生徒たち、Uttam校の皆さん、そして両校ともに、大きく成長できますことを願います。

両校の交流と安心・安全なツアーをコーディネートくださった皆様にも、感謝申し上げます。」

豊島岡女子学園中学校・高等学校 校長(理科科)竹鼻志乃先生

 

今回のスタディツアーを通して、両国のトップクラスの女子校に通う高校生達の視野が広がり、成長していくのを間近で見ることができました。今回の経験が、今後皆様が世界で活躍していくための自信や対話力につながっていれば幸いです。

 

参加者の声

今回の参加者からは、全員が「ツアーに参加して良かった」「自分の視野が広がった」「今回の経験は、進学や将来に役立つ」と回答していただけました

 

頂いた感想から一部抜粋してご紹介します。

 

「インドというと危ない、汚いというイメージがあり女子が行くなんて危険だと言われることもあったが、今回のツアーではとても快適に過ごせた。ホストファミリーや学校側が準備万端で歓迎してくれていて、来て良かったと何度も思った。」

この記事を読まれている方の中には、女子高校生達がインドに行って大丈夫なのだろうか?と心配された方も多いかと思います。もちろんインドには様々な学校や場所がありますが、安心・安全に過ごしていただけるような学校を選んでお繋ぎしており、安心できる環境で、新たな経験をしていただくことができました。

 

「街に出るとまだ幼い小さな子が物乞いをしていたり人が高架下に何人も毛布に包まって暮らしていたりと少し見ただけで社会的格差の大きさが見て取れた。(中略)教科書で見て‘知っている’のと自分の目で見て得た経験はインパクトが全然違って一生忘れないと思う。」

「言語が違えども人はつながれる。日本では日頃目にしない貧富格差を目の当たりにした。いろんな国、いろんな文化、多様性があると思った。」

バスの中から見える風景などから、これまでは聞いたことがあっただけの「貧富の格差」を実際に目の当たりにし、心に迫るものがあったようです。また、様々な宗教や文化、言語が混在するインドにて、多様性が共存する様子を実感を持って学ばれていました。

 

「今回のスタディツアーでは実際に海外に行ったことで、英語を用いたコミュニケーションの雰囲気を学ぶことができました。そして、今回日本が世界についてはスタンダードなわけではないんだなととても強く実感しました。」

「ホスト役のインド人は英語がすごく流暢でコミュニケーションが取れるか渡航前は不安だったものの、実際に会ってみると簡単な英語で他の人が言ったことを伝えてくれたりこちらの拙い英語を理解して意味を汲み取ってくれたりと、とても頼もしく優しかった。」

グローバルな環境で対話ができるかどうかは、英語力だけで決まるのではありません。今回のスタディツアーでは、英語を「勉強」としてではなく、「対話の手段」として用いる経験をしていただくことができました。

 

「こんなに魅力的な人がたくさんいるインドという国が大好きになったし、また行きたいと思った。」

今回のスタディツアーを通してできた仲間とは、帰国後も関係が続いていくことと思います。また、今後ますます注目が集まっていくであろうインドは、これからも参加者の皆様にとって身近な国であり続けることでしょう。

 

こういった学びや気付きは、これから参加者の皆様がグローバルに活躍していく上で非常に重要な点です。インドでの経験の中から自らこういった気付きを得ていただけたことを、私たちも大変嬉しく感じています。

 

今回、同じ時期に中学生向けにはオンラインのグローバル協働プログラムを実施させて頂きましたが、「高校生になったらインドに行って直接会ってみたい」という声も出ていました。

複数学年を通してインドとの交流を続け、オンラインから現地への訪問へとステップアップしていただくことで、子どもたちは日本にいながら、常にインドの同年代を意識して過ごすことになります。同じ文化を持った日本人の中では恥ずかしがって自分を出すことができなくとも、日本とは異なる文化や価値観、積極性を持つ相手の存在によって、自然な形でそれぞれの主体性ややる気を引き出すことができます。同じアジア人でありながら、多様性と世界で活躍する英語力や積極性を持つインド人は、その相手として最適と言えるでしょう。

 

この「セミグローバル環境」に長期間にわたって置かれることが、一過性ではない本当の成長・変化に繋げる上で重要だと私たちは考えています。

豊島岡女子学園様では、複数学年で様々なプログラムを導入して頂くことで、この「セミグローバル環境」が実現し、効果が出ていると感じております。

 

実際に、オンラインの協働プログラムに2年続けて参加してくれた中学生は、

「去年はあまり話せず、本来そんな性格ではないのに「a little shy」と言われてしまった。今年はそう言われないぞ!という勢いで臨み、去年の何倍ものお話ができた。恥ずかしさを捨てて、私は今国際交流をしていると思うと胸が高鳴ります。」

と感想を話してくれました。

このような中学生たちがいずれスタディツアーに参加し、インドの環境を体感しながら更なる成長を見せてくれると思うととても楽しみです。

 

保護者の方の声

保護者の方のアンケート結果でも、「今回のスタディツアーに満足した」というご回答を全員からいただきました。また、ホームステイ先についても、「安心できる水準だった」と全員にお答えいただいております。

 

 

頂いたご感想を一部掲載させていただきます。

 

「ただインドに行くというだけでも、欧米などの先進国を訪れるのとは、かなり違う経験をすることになると思いますが、今回は、ホームステイまでさせていただき、本当に貴重な機会を与えていただいたと思います。個人では、同年代の子と交流したり、現地の学校生活を体験することも、なかなか難しいですが、安心して参加できる充実したプログラムを用意していただき、感謝しております。

日本とも欧米とも大きく違う文化の中での生活は、必ずしも、本人にとって、楽しかったり、心地よかったりすることばかりではなかったと思いますが、それも含めて、得難い経験になったのではないかと思います。」

 

先生方の声

今回のスタディツアーには、竹鼻校長先生の他、SSH推進委員会主任の豊田先生にもお越しいただきました。豊田先生からのご感想を頂きましたのでご紹介致します。

 

「物理の振り子の授業を見学しました。扱った内容を理解してもらうことで終わるのではなく、実際に得た知識をどのように活用するかを生徒自身に考えさせるところまで意識された授業展開でした。この点については大変参考となりました。」

豊島岡女子学園中学校・高等学校 SSH推進委員会主任 理科科 豊田 進先生

 

スタディツアー中には、先生方が授業を見学されたり、インドの先生方と両国の教育について対話をされる機会も多くありました。先生方にとっても、インドでの授業や高い英語力・思考力を持ったトップクラスのインド人生徒の様子を実際に見ることができたのは良い機会だったとお話し頂きました。

両国の先生同士がお互いに気付きを得て、各国の教育に活かして頂けるような対話の機会作りにも引き続き貢献していければと考えております。

 

今回のツアーの実現にあたりご協力頂きました豊島岡女子学園中学校・高等学校の先生方、参加者の皆様、そして保護者の皆様に心より御礼申し上げます。

 

インドスタディツアーにご興味がある方は

SHIN EDUPOWER株式会社では、インドトップクラスの学校との交流に加え、現地での様々な経験ができるスタディツアーをコーディネートしております。弊社が持つ現地でのネットワークを活かして、他ではできない経験を通して大きく成長していただくことが可能です。お気軽にお問い合わせください。

Last Updated on 2024-01-19