※インドでのインターンシップを希望する日本人の方は、こちらのページをご覧ください。
日本と同様に、インドでも多くの学生が就職前にインターンシップに参加しています。インターンシップへの関心の高まりとともに、2023年までの5年間の間に、インターンシップの求人数も2倍に増加しているそうです。
今回の記事では、なぜインドでインターンシップが学生に重要視されるようになったのか、インドのインターンシップで日本と異なる点はあるのか、そして、日本人がインドでインターンシップをする機会はあるのかを紹介します。
インドのインターンシップの実態
日本と同じように、インドでもインターンシップに多くの大学生が参加し、社会に出る前に経験を積んだり、自分の興味のある分野で働いたりしています。
インドには有給と無給のインターンシップがあり、形態もオフィスで働くものと完全オンラインのものが存在するそうです。この点では、日本とほとんど同じだと言えます。
近年では、学部を問わず、インターンシップに参加する学生の数が増え続けているようです。
The Economic Timesの記事によると、求人サイト「Internshala」の調査で、2011年から2021年の間に、一日76,000人ものインドの学生がインターンシップに応募しており、2021年のインターンシップへの応募数は前年の2020年と比べて35%も増加したことが判明しました。
また、2023年の同調査では、過去5年間でインターンシップの求人数は2倍に、2018年から比較すると3倍に増加したとのことです。参加者の意欲増加とともに、企業側も積極的にインターン生の採用に動いていることがわかります。
(出典:The Economic Times “76,000 students applied to internships every day in past year: Survey” 、”Internship opportunities in India surge by 200% in 5 years: Survey”)
なぜインターンシップ参加者が増えているのか?
インターンシップに参加するインド人の学生が増加しているのには、大きく2つ理由があるとされています。
- インターンシップの重要性が認知されるようになった
進路指導の一環として、インターンシップを推奨する大学が多くなったことから、多くのインドの学生がインターンシップに参加することの重要性を知るようになりました。近年では自身の履歴書に複数のインターンシップの経験を書くことで、自分の理想に近い会社で採用されたという学生も増え、インターンシップで経験を積むことの大切さが若者のなかでも認知されるようになってきたと言えます。
- インターンシップが様々な職業について知る機会になっている
The Economic Timesの同記事によると、インターンシップに参加した学生のうち7割の学生が、自分の専攻とは異なる分野を扱う会社でインターン生として働いていました。これは、学生たちにとってインターンシップが、多様な職業を経験し、自分にあったものを探す貴重な機会になっていることがわかります。
学生がインターンシップに参加するメリット
学生時代にインターンシップに参加することで、以下のようなメリットがあると言われます。
- 職業経験を得られる
インターンシップでは、社会人と一緒に実践的に働くことで、自分のスキルやアイデアを活かして会社に貢献する経験を積むことができます。
- 実践的な知識やネットワークを得られる
インターンシップを通して、その分野の詳しい知識・情報や、人間関係・コミュニティを得ることができます。
- 自分に合った職業なのかを見極めることができる
実際の業務に関わってみることで、その分野への適性を知り、自分の目指すキャリアを明確にすることができます。
インターンシップに参加した学生は、経験を積み、より自分に合った職業を見つけることができる可能性が高まります。学生にとって、インターンシップは自分の働く分野や企業を決める上で価値あるものであるといえます。
企業がインターンを受け入れるメリット
India Todayの記事によると、現在、企業はインターン生を採用する際、候補者の学歴の他にも、デジタルスキル、時間管理力、チームワーク、問題解決力、コミュニケーションスキルなど、特定の性格や能力まで見るようになっています。
多くの企業は学生にインターンシップという機会を提供し、終了後に正社員として採用することを目指しています。そのため、インターンシップは企業にとって、将来性のある学生に働く上で必要なスキルを身に着けてもらうチャンスになります。
また、中には大学で最新のテクノロジーについての授業を受けている学生もいるため、最新の技術やコンピュータプログラミング言語などを企業に紹介し、会社の更なる発展に貢献することも期待されています。
このようなことから、学生だけでなく、インターンシップを受け入れ得る企業にも多くのメリットがあります。
日本人もインドでインターンシップに参加できるの?
インドの企業の中には、国籍を問わずにインターンを受け入れている企業もあります。
また、弊社Shin Edupowerのインド法人、Shin Edupower Pvt. Ltd.では、日本からのインターン生も受け入れています。インド人・日本人の社員やインターン生と一緒に実践的に業務に関わる中で、急成長を遂げた参加者が多くいます。
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インド企業でのインターンシップに参加するのに必要なこと
India Todayの記事によると、インドでは、インターンに参加するために以下の4つのことが重要と言われてます。
1.どのようなインターンシップがあるのか調べる
インターンに応募する前に、業界に特化したリサーチをすることが重要です。そのインターンがどのようなものかを知るためだけではなく、面接や履歴書を書くための知識を身に着けることもできます。
2.人間関係を構築する
インターンを探す際には、人脈を築くことが重要です。人脈や人間関係を築くことで、その先で仕事を依頼されたり、インターンシップの機会をもらえたりする可能性もあります。
3.自分の強みを伝えられるカバーレターを書く
日本ではあまりなじみのない「カバーレター」ですが、外資系や海外の企業では、英文履歴書とともに提出を求められます。
日本の履歴書には志望動機や自己PRを書きますが、英文履歴書にはそのようなことを記述しないのが一般的です。そこで、志望動機や自己PRをカバーレターに書くことで、採用担当者に自分についてより多くの情報を伝えることができます。
4.面接で良い印象を与えられるようにする
インターンの面接で良い印象を与えるためには、いくつかのポイントがあります。まずは、礼儀正しく振舞うこと、身だしなみを整えることが基本になります。また、面接は対人コミュニケーションも大切なため、その会社を徹底的に調べ、求められる仕事の要件や責任を理解することが重要です。
まとめ
インドではインターンシップへの参加率が増加し続け、学生が自分に合った、より良い仕事を見つける上で重要なものになっていることがわかりました。インターン生を採用する企業とインターンシップに参加する学生、両者に多くのメリットが存在することから、インターンシップはインドで価値のあるものになり、さらに需要が高まっていくと考えられます。
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Last Updated on 2024-08-07