「国際人としての資質を養う」を教育目標の一つとして掲げられ、グローバル教育で知られる渋谷教育学園様の30名の生徒様が、この夏、デリー首都圏での「インドスタディツアー」に参加されました。
渋谷教育学園渋谷高等学校様、渋谷教育学園幕張高等学校様の両校から、高校1〜2年生の男女の皆様にご参加頂きました。
まだ海外研修先としてはあまり知られていないインドですが、世界的にインドの注目度・重要度が高まる中、両校ともに定員枠を大きく上回る応募を頂きました。その中で機会を掴んだ30名の皆様が「第一期生」として、インドのデリー首都圏で様々な経験をされました。
交流相手となったのはインドの学校ランキングで全国1位を獲得したこともある名門私立校、Vasant Valley Schoolです。授業は全科目英語で、海外大学への進学者も多く輩出しています。学内にはケンブリッジの国際カリキュラムに沿ったコースもあり、優れた教育で知られる学校です。
この学校のインド人生徒の家庭にホームステイをしながら、一緒にインドの学校生活や通学を体験したり、スタートアップ起業家やインド工科大学での特別講演を聴いたりと、”高校生の今、インドでしかできない”多様な経験をすることができました。
放課後や休日はホストファミリーに大統領官邸や世界遺産に連れて行ってもらったり、インドの民族衣装を着てダンスパーティーに参加したりと、インドの歴史や文化を知り、バディ生徒や家族とも交流を深める時間になったようです。
今回スタディーツアーについて、参加者の方へのアンケートでは、回答者全員が「非常に満足」「満足」と回答してくださっていました。
安心・安全なホストファミリーの家庭や学校で過ごす一方で、「スラムツアー」として経済的に豊かではない方が住む地域も見学する機会があり、インドの様々な面を見てそれぞれ感じるところがあったようです。
頂いた感想の一部をご紹介します。
- 通常の旅行ではできないような体験(ホームステイと通学、IITとスタートアップ体験者による講義を聴くこと、スラムツアーなど)ができて有意義だった。学びがあったし、何より楽しかった。
- ホストファミリーの家は豪邸で、使用人がいたり車が何台もあったりする一方で、ほんの少し移動するだけで子供が車に寄ってきてお金をせびってきたので、日常的に格差を感じた。
スラムツアーは思ったより安全で人も穏やかだったが、今まで学校で学んできたファストファッションやリサイクルなどの現実を目の当たりにして、かなり印象的だった。改めて生活環境において日本のありがたみを感じた。 - 初めて訪れる国だからかもしれないが、人々がみんな生き生きしているように見えた。「群衆の中の1個体」に見える人が1人もいなくて、それぞれ個性と人生を持った1人1人に見えた気がする。
お金持ちも、貧乏な人も、子供も、おじいちゃんおばあちゃんも、生きていくことに対する情熱・やる気に満ち溢れている。特にスラムツアーでは、「子供たちの未来はもっと良くなっていくはず!」という強い希望が人々を動かしていることを感じた。インドの急成長はこの辺りから来ているのかな…
お話を伺ったインドのスタートアップ起業家からは、「起業をする上で、信頼できる仲間を見つけることが一番難しい。信頼できる仲間を見つけたかったら、まず自分自身がそのような人にならなくてはいけない。」というお話もありました。起業に興味がある人もない人も、心に深く響いたようです。
今回できた仲間との人間関係や、現地で体感した様々な経験が今後熟成され、日印の生徒の皆様それぞれが活躍していく後押しになることを祈っております。ご参加頂きありがとうございました。
Last Updated on 2024-11-17