【インド情報】インド三大祭典「ディワリ」について

昨日の記事でもご紹介しましたが、2022年10月24日は、インドの「ディワリ」(Diwali)の祭日でした。「光の祭典」であるディワリは、インドで最大かつ最も重要なお祭りです。


ディワリは、「Deepawali」とも呼ばれます。「Deepa」は「土のランプ」を、「Awali」は「列」を意味しますが、その言葉の通り、ディワリの日には家の中にも外にも、数えきれないほど多くのランプが灯されます。また、街では花火も多く上がります。

 

昨日ご紹介した「ダシェラ」はラーマ王子が魔王ラーヴァナに勝利した記念としてのお祝いで、ディワリの約20日前に祝われます。その後ラーマ王子、シーター姫、ラクシュマナ王子は、故郷のアヨーディヤに戻りました。「ディワリ」は、ラーマ王子たちが14年ぶりに故郷に戻ったことを祝う日で、悪に対する善の勝利を示すお祝いだそうです。

 

このお祭りは5日間に渡って盛大に祝われます。 初日はダンテラス(Dhanteras)で、この日、人々は家を掃除し、幸運をもたらす金、銀、台所用品を購入します。

 

2日目はチョティ・ディワリ(Choti Diwali)です。この日、人々は家を飾り、床のランゴリ(床に書く砂絵)を作り、ランプを灯します。

 

3日目は、お祭りのメインであるディワリ(Diwali)です。この日は、ヒンドゥー教の太陰暦で最も暗い夜 (新月の夜) に祝われます。この日の夜、ヒンドゥー教徒の人々は幸運を祈って女神ラクシュミの礼拝(プージャ)を行います。そして、無数のランプを照らして夜の闇を取り除き、最も暗い夜を光の夜にします。 この日、人々は新しい服を着て爆竹を鳴らします。また、おいしい食べ物やお菓子を食べたり、家族や友達とプレゼントを交換したりします。日本のお正月のような一日です。

 

4日目はゴヴァルダン・プージャ(Govardhan pooja)、ヴィシュカルマ(Vishkarma)等、地域によって異なる名前で呼ばれています。ゴヴァルダン・プージャは、クリシュナ神がインドラに勝利したことを祝うお祭りです。クリシュナ神はゴヴァルダンの丘を小指で持ち上げ、インドラの怒りから人々を救いました。

 

5日目はバイドゥージ(Bhai dooj)です。この日、姉妹は兄弟の幸福と長寿を神に祈ります。お返しに、兄弟は姉妹に贈り物をします。

 

このように、5日間に渡って様々な行事が続きます。

 

なお、例年はこのように祝われますが、今年のようにディワリの翌日が日食の場合、インドでは縁起が悪いとされています。そのため、今年はディワリ週間の 4 日目 (ゴヴァルダン プージャ) が 5 日目にずれ、5日目のバイドゥージは 6 日目に祝われる形になっています。

 

街中が色とりどりの光で輝くディワリのお祭り。ぜひ皆さんもインドで一度ご覧になってみてください。

 

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ラクシュミ・プージャ
ランゴリ(Rangoli)