北海道の北星学園余市高等学校様にて、この度、弊社の国際探究学習プログラムをご導入いただきました。2年生の情報の授業にて、全10回の授業を行っていただきました。
こちらのプログラムは、インドの様々な側面を切り取った動画教材を参考にしながら、インド人とのオンライン交流やインド人への動画での発信を通して、異文化理解や日本文化への深い探究に繋げるプログラムです。
北星学園余市高等学校の妹尾克利教頭先生は、動画の教育への活用を長年研究して来られた専門家でいらっしゃいます。今回は妹尾先生のご監修の元、情報科の田中梨捺先生が中心となり、授業を進めてくださいました。
インドとのオンライン交流の際には英語科の先生なども参加してくださり、学校全体でのサポート体制の中で、生徒様がのびのびと積極的に新しいことに取り組んでいらっしゃった様子が印象的でした。
先生方からのコメント
「本校に通っている生徒の約8割はかつて不登校を経験しており、人と関わることに苦手意識を持っている生徒も少なくありません。
そんな彼らが、今回の国際探究学習プログラムを通して、同じ目標に向かって協力しあいながら、放課後も残って楽しそうに取り組んでいる様子を見て、改めて探究学習のアウトプットとして映像制作を用いることの教育的効果を実感しました。「インドの人たちに日本のことを伝える」というミッションも明確で取り組みやすく、結果的に自分たちの国のことを客観的に見つめ直す良い機会になりました。
ピア・レビューとして、最後に上映会を行い、お互いの作品を皆の前ですべて上映したあと、グループごとに前に出て感想を述べてもらいました。恥ずかしがりながらも皆良い表情をしていたのがとても印象的です。」
北星学園余市高等学校 教頭 妹尾 克利先生
今回のプログラムでは、動画作成等グループでの作業が多く必要になった他、インド人とのオンライン交流の時間もありました。難易度の高いプログラムではありましたが、生徒の皆様はとても意欲的に参加してくださっており、成果物となった動画も見る人を意識した非常にレベルの高いものになりました。
例えば和菓子の歴史・文化と「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶の意味を紹介してくれたグループ(冒頭の写真)や、日本でも人気になった映画『RRR』のダンスを覚えて映画のシーンを再現してくれたグループ(下の写真)もありました。どのグループの動画も、視聴者となるインド人の交流相手にいかにわかりやすく情報を伝え、いかに興味を持ってもらうか、という視点で作られており、素晴らしかったです。
グループで動画を作って発信し、フィードバックを元に更に磨いていくというプロセスがメタ認知を促し、相手の視点に立った対話力の向上や、グループの仲間との連帯感の強化、そして自分の殻を破っての挑戦意欲の喚起に繋がったようです。
参加された生徒様の感想
参加者に事前・事後でアンケートを取ったところ、以下のような項目で、「強くそう思う」と回答した人の割合が大幅に増加しました。インドについての興味はもちろんのこと、海外の物事や言語全体についての関心が増した方が多かったようです。
- 外国の文化や歴史、政治経済などに興味・関心がある(28.6%→42.6%)
- 外国語をもっと学んでみたい(28.6%→61.7%)
- 外国の人とコミュニケーションを取るのは楽しい(19.0%→42.6%)
また、今回グループでプログラムに取り組んだことにより、「今まで苦手と感じていたグループでの活動に楽しさを感じた」という声も多くありました。動画作成の協働プロセス自体が、グループのメンバーと仲を深めたり、自分の得意なことに気付くきっかけになったようです。これまで人と協力することは効率が悪い・不便と感じていた方も、「グループワークの時に私には無い意見や考え方が聞けて、少し面白いとも感じました」と感想を書かれていました。グループで真剣に取り組んだ経験を通して、自身の価値観がアップデートされたことが伺えます。
インド人とのオンライン交流についても、英語に不安があったものの、「話してみると意外に通じて楽しかった」という声が多く聞かれました。言語コミュニケーションに限らず、ジェスチャー等も含めた総合的なコミュニケーションができることを体験の中から学んでいただけたようです。
国際探究学習プログラムにご興味のある方は
SHIN EDUPOWER株式会社では、全国の中学校様・高校様に国際探究学習プログラムをご提供しております。オリジナル動画コンテンツやインド人とのオンライン交流のコーディネートの他、学習指導案やワークシートもご提供しており、実践しやすいサポート体制を整えております。お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
Last Updated on 2023-08-24